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☆☆『虚構の法治国家』(郷原信郎/森炎)


『虚構の法治国家』




http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/book/157429

 「虚構の法治国家」郷原信郎、森炎著

    2015年2月24日

 日本の刑事裁判での有罪率は、99.9%。つまり、起訴された瞬間に99.9%が有罪判決を受けることが決定する。“自分は罪を犯していない、裁判で無罪を勝ち取ろう”などと思っても、その可能性は0.1%しかないということだ。

 起訴を決める検察官がよほど優秀なのかと思いきや、実はそう単純な話ではない。郷原信郎、森炎著「虚構の法治国家」では、裁判所が検察にもたれかかることで双方が一体化し、法権力の機能不全が起きていると訴えている。興味深いのが、著者らが元検察官と元裁判官であること。現場を知る両名が、検察と裁判所の実態を批判した画期的な書と言える。

 裁判官の精神性は、戦前の日本で司法省が裁判所・検察全体の実権を握っていた当時の司法制度に由来するという。そして、裁判官の仕事上の目標は、検察が十分に法律構成できなかった事件について、それを公正に吟味することなどではない。証拠上有罪が微妙な事件でも、うまい理屈をつけて“見事な”有罪判決を下すことにあると著者らは言う。

 小沢一郎氏の秘書3人による政治資金規正法違反事件の1審判決でも、この傾向が顕著に見られた。このとき弁護人側から、石川知裕氏の起訴後の取り調べの隠し録音記録を証拠請求され、取り調べにおける利益誘導や強要などが明らかになった。検察官が請求した供述調書の大部分が、任意性なしとして却下されたのだ。誰しもが、判決は検察側に厳しいものになると予測していた。ところが、判決は秘書らの有罪。裁判所は推認に推認を重ね、なぜか検察側の主張を認めたわけだ。

 本書では、西松建設事件や郵便不正事件、美濃加茂市長事件なども取り上げながら、検察暴走や冤罪を生み出す背景を明らかにしていく。

(講談社 1400円+税)

☆☆『沈黙の町で』 (奥田英朗)


沈黙の町で
  • 奥田英朗
  • ISBN:9784022510556
    定価:1944円(税込)
    発売日:2013年2月7日
    四六判上製   520ページ 

  • 虐め問題は只の一時的な陰湿なものでは収まらなくなっている。

☆☆『石油の「埋蔵量」は誰が決める?』(岩瀬昇)


石油の「埋蔵量」は誰が決める?
  • 岩瀬昇

  • 久米書店の紹介本。 
  • 超破格のギャンブル。どのような意思決定をするのか興味深い。

☆☆『税務調査の実例40―選定理由・展開』(小宮山隆)


税務調査の実例40―選定理由・展開
  • 小宮山隆
  • 法令出版 (2015/1/10)

  1. 確定申告が近づいた。節税と脱税は紙一重。追徴課税は痛いよ~。しっかり読んで覚悟を決めておきましょう。

☆☆『死体は今日も泣いている 日本の「死因」はウソだらけ』(岩瀬博太郎)



『死体は今日も泣いている 日本の「死因」はウソだらけ』

http://synodos.jp/newbook/12924

2015.02.18 Wed

日本は死因究明における後進国だ

『死体は今日も泣いている』著者・岩瀬博太郎氏インタビュー

日本では「死因のウソ」がまかり通っている!?ずさんな死因究明制度が引き起こす、知られざる社会問題とは。話題の本『死体は今日も泣いている』著者・法医学者の岩瀬博太郎氏にお話を伺った。(聞き手・構成/山本菜々子)

もし自分が異状死したら

――本書を読んで、とても驚きました。現代の日本に生きていたら、異状死した場合、解剖されて死因を調べてくれるものだと思い込んでいたので。

皆さんそう思っているようですが、日本で解剖され死因が調べられることはまれです。外国では異状死の解剖率が9割近い国もありますが、日本は約1割です。

――非常に少ないですね。異状死した場合、どうやって死因が決められるんですか。

大抵の先進国では、死因が分からない場合、解剖して死因を特定しなければ犯罪性があるか判断できないので、司法解剖を実施します。ですが、日本は特殊で、解剖する前の段階、つまり警察による検視の段階で、犯罪性の有無を判断してしまい、犯罪性の疑われない死体を調べる「行政検視」と、犯罪性が疑われる死体に対してする「司法検視」に分けられます。

そして、警察官が犯罪性を疑った場合、司法解剖が行われます。簡単な初動捜査で、事件性が無いとされると、そのまま調べられることもなく火葬されます。

――1割しか解剖されないとしたら、残りの9割の死因はどのように特定されるのでしょうか。

犯罪性がないと判断された死体は、警察嘱託医が診察します。この警察嘱託医の先生の多くは、死体を診るために特別な訓練を受けているわけではありません。だいたいは、病気治療を専門にしている臨床医です。普段から病死ばかりを見ているから、どうしても診断は病死に引っ張られていく。

結局、死因がわからないので、えいっと適当な病名を付けざるを得ない。ふつうは、思いつく病名もないので、多くの異状死は、「心不全」という病名なんだかよくわからない診断名をつけられてきました。毒で死ぬときも、みんな心不全なんですが。

「あまりにも心不全が多すぎる」と法医学サイドから指摘があったのですが、1990年代に厚生労働省は死亡診断書に「心不全と書かないでください」と但し書きを入れるのみの対応をとりました。

――ブラックユーモアの世界ですね。

警察の方も忙しいですから、犯罪性がなければ早々に次の仕事をしたい。ですので、医者が病死にしてくれるのを歓迎する傾向があります。警察側の方で病死にしたいときは、そういう傾向の強い先生を選んだりもできる。これは実際に起きていることです。現場の人は、みんなおかしいと思っています。

――では、もし自分が殺されたとしても、事件性がないと判断されたら、もう調べられることはないと。

そうです。遺族が後から、何かの事件に巻き込まれたのではと疑っても、火葬されてしまったら後の祭りです。

実際に、きちんと死因を解明しなかった弊害は、多くのところで表れています。たとえば、パロマ製ガス機器に関連する一連の事件では、湯沸かし器の不具合が起こした一酸化炭素中毒なのにも関わらず「冷たいシャワーをあびて心臓麻痺を起こした」といったように死因が推定されました。事件は20年も放置され、少なくとも21名もの死亡者が出ました。

また、保険金殺人を見逃したせいで、第二、第三の被害者が出てしまった例が毎年のように報道されています。これらは、最初の被害者の段階で死因を特定していれば、防げたものです。

これはあくまで私の予想ですが、危険ドラッグも、もっと以前から死者がでていたと思います。その時、きちんと死因を解明し、危険性を周知していれば、こんなにも流行していなかったかもしれない。

また、交通事故で亡くなった際、解剖によって適切に得られた血液ではなく、事故現場に落ちていた汚染された可能性もある血液のアルコール濃度をもって、「飲酒運転」だったとされ、家族に保険が降りないようなケースもあります。死因を特定しない弊害は民事上の問題にもあらわれます。




ジャンボジェット機を一人で操縦するような

――そもそも、法医学とはどのようなものなのでしょうか。

法医学は、明治時代にドイツから入ってきた学問です。日本における法医学の始祖・片山国嘉教授は、法医学を「国家医学」に分類しました。

医学は、個人の病気を診る「各人医学」と、法医学や公衆衛生のような国を診る「国家医学」とがあります。法医学は、法律の適正な執行のために、医学的なアドバイスをする学問です。そのことで、国民の権利を守っていくことを目的としています。

適切に国民の権利を守るためには、解剖だけでなく、薬物検査など様々な検査を行って適切に死因を判断しなければなりません。薬物で殺害されていたのに、病死とされれば、また同じ殺人事件が起きますし、逆に薬物で殺害されたわけではないのに、噂話だけで人を罰してしまっては、冤罪がおきますから。

しかし、残念ながら今の日本の法医学は、「解剖だけやればいい」という風潮があります。本来ならば、死因を特定するために薬物検査やCT検査も積極的に取り入れていくべきです。

加えて、死んだ人だけではなく、生きている人も対象にする必要があります。虐待を受けた子ども、DVを受けた女性――そういう人たちを診察し、保護するようにアドバイスするのも、我々の仕事でしょう。

――全国に法医学者の医師は何人いらっしゃるんですか。

150人くらいしかいません。

――少ないですね。

全国でおよそ80の大学医学部があり、医学部には法医学教室が必ずあります。各大学に1人か2人ずつの計算です。

死因の解明は非常に難しいんです。解剖の時考えていたことが、検査をしてみてひっくり返ることもよくあります。正式な結果が出るまで全部で2ヶ月はかかりますね。それでやっと、死因がわかる。

本来ならば同僚同士で議論し合うべきですが、これくらいの人数しかいませんので、「同僚」というよりも「教授」と「助手」の関係で議論することも多く、そうなると、力関係がどうしても出てしまい、正しい議論ができないこともありえます。

他の医局だと例えば内科の医局に行けば100人以上の医師がいることがあります。これだけいれば診断の正しさについて議論することも可能です。一人の教授が倒れても、医局の業務にそれほど影響はでません。でも法医学の場合、もう目も当てられない感じになってしまいます。

ある意味で、ある裁判の被疑者の死刑が決まるかどうかという重要な問題に関わる死因究明という仕事に関与している人間が、県によってはたったの1人なんですから。これは、ジャンボジェット機を1人で操縦するくらいの無茶があります。場合によっては独善となってしまい、警察に迎合してしまうという可能性もあるのです。

そもそも今から8年ほど前までは、日本政府は全く死因究明に予算をかけてきませんでした。解剖すると最低でも30万円程度の費用がかかるはずなんですけど、以前はそうした経費は一切大学にいれず、解剖後に「謝金」と言って教授個人に数万円支払って終わってしまうという不思議な運営がされていました。

こうした謝金で一部の教授だけはホクホクということもありえましたが、善意で大学の設備投資などに全額使う奇特な教授が多くいました。しかし、仮に奇特な教授が全額設備投資などに使ったとしても、そもそもその金額では赤字採算ですから、ちゃんとした薬物検査の機械など買えるはずもなかったのです。 

そうこうするうち「死因を適切に究明し、国民の権利を守る」という法医学のあるべき姿をすっかり見失い、解剖だけやっていればいいんだといったような、どんどん狭いところに追い込まれていったように感じます。



実際に、予算もまったくついていません。私が2003年に千葉大に赴任した時なんかは、法医学教室の解剖は台所にあるようなまな板と出刃包丁を使っていました。それくらいお金が無かったんです。

契機となったのは、2007年の時津風部屋事件です。新弟子として入門した少年が亡くなった痛ましい事件を覚えている方も多いのではないでしょうか。心不全と診断されましたが、解剖をしたことで集団暴行の事実が発覚しました。あの時をきっかけに、検死の重要性が注目され、その後解剖に付随して行う検査の経費がつくようになりました。

とはいえ、多少は改善しましたが、世界的に見て、まだまだ非常に貧相な状況です。他の国が、「法医学研究所」を持っているにもかかわらず、日本はいまだに持っていません。日本のほとんどの地域にあるのは、こじんまりとした「法医学教室」だけです。他の先進国は、システムとしてきちんと国や自治体が責任をもって運営しています。それなのに、日本はそれができておらず、各自治体で、たった1人か2人の法医学者の善意に極端に依存したシステムをいまだに続けています。法治国家として恥ずかしい事態だと思います。

先進的な取り組み

――海外にはどのような制度があるのでしょうか。先進的な取り組みをしている国を教えてください。

今は、オーストラリアとスウェーデンなどでしょう。

オーストラリアには「コロナー制度」と呼ばれるものがあります。日本には、刑事裁判と民事裁判の2種類がありますが、オーストラリアには3つ目に死因究明裁判があると考えてください。その死因究明裁判を行うのがコロナーという裁判官なのです。

病院以外で死亡した遺体があれば、コロナー裁判によって必ず死因を決めなければいけません。法医学研究所の解剖や薬物検査による医学的な調査と、警察の調査とを合わせて、コロナーたちが死因を決定します。

スウェーデンは、日本に近い法律なのですが、法医学庁という省庁があり先駆的です。法医学はどうしても人を集めづらいので、そのままにしておくと誰もやらなくなってしまうので、国が責任をもって、人員や設備を整備しています。

ですので、スウェーデンではトキ保護センターのように、法医学者の給料を上げるなど、法医学者を保護し、減らさないようにしている。実際、外科と同じ給料をもらうようで医学部生に人気がでているようです。【次ページに続く】

http://synodos.jp/newbook/12924/2

2015.02.18 Wed

日本は死因究明における後進国だ

『死体は今日も泣いている』著者・岩瀬博太郎氏インタビュー

家族が解剖されるとき

――お話を聞くと、なぜ日本だけ死因究明が重要視されないのでしょうか。

不思議でなりません。たぶん、なんちゃって法治国家にしかなれていないからだと思います。警察の調査手法も自白が中心で、江戸時代の岡っ引きを引き継いでいます。国民自体もいまだにどこか、警察が捜査をすればなんでもわかる、と思っている節があるのではと感じますね。

僕は、死因究明を進めていく事で、プライバシーが守られると思っています。というのも、解剖して死因がわかってしまえば、そんなに周辺捜査をしなくても、多くが病死と判断できるにもかかわらず、解剖で死因の特定をすることなく、周りの状況の捜査のみで、犯罪性を見極めようとするので、死者の携帯電話を勝手にのぞくなどどうしてもプライバシーが侵害されがちになります。ほかの国のように、犯罪性の判断のまえに、解剖などによって科学的に死因を特定さきるようになれば、捜査をすることによるプライバシーの侵害が、最小限になります。

――法律で遺族の許可無く解剖できるようになったと聞きました。この意図はどこにあるのでしょうか。

日本では、「遺族が泣いていてかわいそう」というだけで解剖されなくなってしまいます。解剖は遺体を傷つける行為であるということばかり強調すれば、「解剖は悪」になりがちです。ですが、日本ではほとんどすべて死体は焼かれてしまうし、焼かれてしまったら、もう死因は分からない。死因がわかることで、救える命があるかもしれない。だから、それくらいは譲ってよいことなのではないかと思います。当然遺族によっては、抵抗を感じる人もいらっしゃるとは思います。

でも、それは世界的にそうなんです。家族が解剖されることが好きな人はどこにもいません。ユダヤ教もキリスト教も、日本人以上に解剖が嫌いです。嫌いだからこそ、法律で、きちんと決められているんですね。それが本当の法治国家なのだと思います。

法治国家とは言いがたい面のある日本では、解剖をする/しないの決定を、遺族がしないといけません。それは残酷です。時津風部屋の被害者の父親が、「自分で息子の遺体を解剖する判断をしたのが辛かった」とおっしゃっていました。辛いですよね。ただでさえ、悲しい状況なのに。制度がきちんと自動的に死因を究明してくれるようになれば、こんなに苦しまずに済んだはずです。

また現場の感覚からすると、殺人事件での加害者で多くは家族なんですよね。今のままでは、殺人を犯した遺族が上手に泣けば犯罪は見過ごされてしまうでしょう。素直に家族の話を鵜呑みにしてしまっては、別の人が被害者になってしまうかもしれない。次の被害者を出さないことも大事だと考えています。

一緒に戦う

――岩瀬先生はなぜこの仕事を始めたのですか。

学生時代、法医学教室の先生に「警察から差し入れられたお神酒があるから飲みにおいで」と誘われたのがきっかけです(笑)。それから、教授に法医学やらないか口説かれて。本当は嫌だったんです。内科や皮膚科とかに行きたかった。「臭いがちょっと」と逃げようとしたら、「臭いは慣れるから」と説得されて、断る理由が無くなってしまって。でも、臭いはいまだになれませんね。

法医学は3Kの仕事です。しかも、他の医者に比べて給料も安い。加えて、死因の分からない遺体を扱うわけですから、解剖中に感染症になってしまう可能性もあります。

こないだも、肝硬変の遺体の解剖中に針刺し事故を起こしてしまってヒヤッとしました。検査したらセーフだったのですが、もし遺体がC型肝炎にかかっていたらと思うと恐ろしいです。

最近、マスコミが注目しなくなった途端、すっかり政府もやる気をなくしてしまって、場合によっては予算を半分にする話まで出てきているんです。今まで大事に育ててきた人材はどうしたらよいのか。なんとか阻止しなきゃと思うのですが。

この国は、一部の善意ある方々の善意の上にあぐらをかいています。これでは善意ある人間は押しつぶされてしまうでしょう。非常に頭にきますよ。こんなに国がいい加減に我々のことを扱っているのに、なんで私たちはこんなに一生懸命やんなきゃいけないんだろうって思うこともあります。

よく、「法医学者は解剖が好きじゃないとなれない」と言う方もいます。ですが、ぼくは解剖が好きかと聞かれれば、好きとは言い切れません。そもそも、それっておかしいですよね。産婦人科の先生が女性の内診が大好きだったら、びっくりします。医師としての仕事は、いやな仕事であっても責任感や使命感でやっているのであって、好きという気持ちだけでやるものではないと思います。

ぼくは、解剖の前に手を合わせることに、抵抗があってやらないんですよ。ご遺体に言い訳するみたいな気がしてしまうんですよね。本来は、解剖をやって死因が分かって、それでようやくこの人が成仏できると思うんです。いつも一緒に戦っているような気持ちで、解剖をしています。

死因を究明することは、どうしても後ろ向きなイメージを持たれます。ですが、同じことを繰り返さないために何で死んだのかを知る必要がある。そして、今生きている人が安全に楽しく暮らせるようにしたい。本当はとても人の生に対して前向きな仕事なんだと思います。だから、我々も頑張れているのだと思います。

知のネットワーク – S Y N O D O S -

★★『夜の床屋』(沢村浩輔)


夜の床屋
  • 夜の床屋
  • 沢村浩輔
  • 創元推理文庫

  • 生活ミステリーかな。短編集みたいだからちょっとした時間つぶしにも良さそう。
  • 読んでみた。
  • 今読んだこの本は一体なんだったのか、戸惑うばかりだ。奇想天外。ファンタジー。勝手にくっつけて勝手な種明かし?。反則技みたいな。やられた~とかいう感じ。
  • 結局、時間を置いてから読み直すしかあるまい。


★★『ハッピー・リタイアメント』


『ハッピー・リタイアメント』

  1. テレビドラマ化されたので、その前に読もうとさっさと読んでしまった。ドラマよりは面白かったが内容はすっかり忘れてしまった。
  2. 人は死ぬまで本当のリタイアメントは来ないと思うべしかな。
 ※

★『1028 24 菜々緒 超絶美脚写真集』



『1028 24 菜々緒 超絶美脚写真集』
  • 1028 24 菜々緒 超絶美脚写真集
  • 菜々緒
  • 幻冬舎
  • 幻冬舎単行本

  1. 魅力的な写真は少ない。写真の腕か、選別の腕か、いずれにしても結果は良とは行かない。本人による自撮り、自選なら、そういう結果になるのもありがちだろう。
  2. 菜々緒は俳優をやるようになって特異なキャラクターで存在感を示しているが、相当デブってきた印象だ。中途半端にならないことを期待したい。

☆『中学受験は親が9割 [学年・科目別]必勝対策』(西村則康)


『中学受験は親が9割 [学年・科目別]必勝対策』
  • 西村則康
  • 青春出版社 1,598円
  • ベストセラー 新刊

ニュース
Dream News (プレスリリース)




この手の本がベストセラーになることはどういう意味があるんだろう。親の欲望で子供を動かすのだから受験に限らないだろう。天才アスリートも同じだな。親が真剣に自分の思いを子供にぶっつける。

子供の自主性なんていっている親は何かから逃げているんだろう。サラリーマンは女房に任せて自分は仕事に逃げる。出来上がるのは我が儘いっぱいで無能無知な出来損ない人間。

☆☆『「おひとり」を不安0で生き抜く女子貯金』(横山光昭)


『「おひとり」を不安0で生き抜く女子貯金』(横山光昭)
  1. 第1章 「わたしって一生おひとり?」と思ったら
  2. 第2章 おひとり女子の「マイホーム」問題
  3. 第3章 いつかくる「老後」のおひとり生活
  4. 第4章 おひとり女子の武器は「貯金」
  5. 第5章 今すぐできる貯金習慣をマスターしよう
  6. 第6章 夫がいなければお金に稼いでもらおう
  1. ☆☆
  2. これは女子貯金としているが、老婦人も、サラリーマンも、年金生活者も誰が読んでもそれなりに有用ではないか。資産形成をライフステージで考えるには面白いだろう。

☆☆『人とミルクの1万年』(平田昌弘)


『人とミルクの1万年』



http://www.sankei.com/life/news/150207/lif1502070022-n1.html

『人とミルクの1万年』平田昌弘著

平田昌弘著『人とミルクの1万年』(岩波ジュニア新書)

バター不足の今、乳製品の歴史顧みる

 バター不足が深刻な昨今。バターの原料となるのはもちろん生乳で、そこから飲用の牛乳、生クリーム、チーズなどさまざまな食品に分岐する。日本は政策的な理由で保存性の低い牛乳や生クリームなどから優先的に加工するので、病害などで生乳の生産量が減少した場合、まず末端のバターに影響が出てしまうのだという。

 バターは、乳製品の中でも保存性に優れたものだ。生乳は栄養価が高く、人類にとって貴重な食品だが、そのままではすぐ傷むという難点がある。歴史的に見れば、乳製品の加工は、何より保存性を高めるためのものだった。

 本書によれば、人類が西アジアの乾燥地でヒツジやヤギを飼い始め、乳を利用するようになったのが約1万年前。それが各地に広がるにつれ、腐敗に強いバターオイルを発展させた南アジア、カビを利用した熟成チーズを生んだ西部欧州など、それぞれの気候に応じて特徴的な乳製品文化が形成されていく様子を、農学・人類学的な視点からたどっていく。

 昨年11月に初版1万部を刊行し、堅調な推移という。バター不足をきっかけに、人類と乳製品の長いつきあいを考えてみるのもいいかもしれない。(岩波ジュニア新書・880円+税) 磨井慎吾



☆☆

知的好奇心で読む類の書籍だろう。

☆☆『終活なんておやめなさい』(ひろさちや)


『終活なんておやめなさい』


  • ☆☆
  1. 昨今の終活騒動に一石を投じたものかも知れない。
  2. 本を読んでいないから何とも言えないが。
  3. 終活の行き過ぎたブーム的なものへの警鐘だろうが、備えとして必要なものもあるだろう。極端なタイトルはだから書籍を売らんかなの気持ちの表れか。多くの人に読んでほしいからか。まあ、そういう工夫も必要なことだろう。

『火花』(又吉直樹)


http://image.search.yahoo.co.jp/search?ei=UTF-8&fr=mozff&p=%E7%81%AB%E8%8A%B1+%E5%8F%88%E5%90%89%E7%9B%B4%E6%A8%B9

 『火花』
  • 火花
  • 又吉直樹
  • ピース又吉
  • 作家デビュー
  • 「文学界」(文芸春秋)



http://www.hochi.co.jp/entertainment/20150130-OHT1T50245.html

ピース又吉は村上春樹さん級!初小説で初版10万部超

2015年1月31日6時1分  スポーツ報知
 文豪並みの出版態勢で華々しいデビューを飾った又吉直樹 文豪並みの出版態勢で華々しいデビューを飾った又吉直樹
 お笑いコンビ「ピース」の又吉直樹(34)が初めて書いた本格小説「火花」が3月11日に書籍化されることが決定し、初版で少なくとも10万部以上刷ることが30日、分かった。発売元の文芸春秋によると、同社の純文学の初版は6000~1万部が通例で、10万部超は昨年4月に出版された村上春樹さん(66)の短編小説集「女のいない男たち」以来。日本を代表する文豪並みの扱いで、文壇に殴り込みをかける。

 「火花」は、月刊誌「文学界」2月号(1月発売)で、又吉が文芸誌デビューを飾った中編小説。話題性とクオリティーの高さで評判となり、創刊82年で初めて増刷も行い、累計4万部に達した。文芸春秋では単行本を3月下旬に発売する予定だったが、急きょ前倒し。3月11日に緊急発売することを決めた。

 同社の担当者は、初版の発行部数については未定としながらも「最低でも10万部以上は刷ると思います」と明言。同社では、純文学本は初版6000~1万部程度が通例で、初版10万部以上を刷った小説は、昨年4月に刊行された村上春樹さんの「女のいない男たち」(30万部)以来となる。村上作品は13年刊行の「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」も初版50万部を記録しており、同担当者は「この2つ以外に10万部以上刷った作品は、データを取っている訳ではないので分からない」としたが、世界的な作家に続く快挙となった。

 「火花」は、読書家で知られ、これまでエッセーなどの評価が高かった又吉が初めて小説に挑戦した作品で、人間味あふれる天才芸人と、彼を師と慕う後輩の触れ合いを描いた。笑いの神髄について議論しながら、それぞれの道を歩んでいった彼らの人生はどう変転していくのか。人間の根本を見つめた筆致が感動を呼ぶ物語となっている。

 今回の単行本化について自身は「あほが書いた小説です。あほなりに人間を見つめて書きました」とコメント。「生きているとしんどいこともあります。そんな時、散歩したり本を読んだりすると、少しだけ楽になることがあります。誰かにとって、そんな本になればうれしいです。色の薄い壁に立て掛けると、映えると思います」と独特の表現で読者に訴えた。

 読書家で知られる爆笑問題・太田光(49)ら多くの著名人も絶賛しており、純文学の新人に与えられる芥川賞や、エンターテインメントの最高峰の直木賞、ベストセラー作を輩出している本屋大賞など賞レースに絡む可能性もありそうだ。



☆☆☆

不思議な魅力のピース又吉の意外性でこの本は売れてしまうだろう。中古本も直ぐに出回るだろう。でも、ファンなら記念に持っていたいので中古本も安くなることは無いだろう。

兎に角、変わったセンスの又吉の作品なら読んでみたいものだ。

又吉って名前だと思っていたら名字だったなんてまずそのことに驚いた。本名はなんだろうか?。

作品の話はまだ何も出来ないが、これだけ話題になると嫌でも耳に入ってきそうだ。電子版で読みたいが、いつ頃になるかな。

あれっと。文芸春秋の雑誌文学界の2015年2月号を買えばさらっと読めてしまう勘定みたいだ。となると、本屋へ急ぐ?。確認のために。あとは、お気に入りでクリックするか。



恐ろしいね。文学界の雑誌は既に売り切れていて定価の倍の値段で中古本が並んでいる。所謂プレミアムという奴だ。ピース又吉ショックといったところだ。



単行本が書店に並び始めた。厚さの薄いハードカバーが1200円って高い印象。その内、大量に中古本が出回るだろう。電子版も出してほしいところだ。

☆☆『快眠力─健康のすべては、快眠から始まる!』(成井浩司)


『快眠力─健康のすべては、快眠から始まる!』
  • 快眠力 
  • 健康のすべては、快眠から始まる!
  • 成井浩司

  • 久米書店。


  1. ☆☆
  2. わざわざ勝手じっくり読む類では無さそうだ。諸注意事項を立ち読みで頭に入れれば済むのではないか。生活習慣は気まぐれで出来ているのではないから。著者の意図通りにことが収まる期待はしない方がいいだろう。

☆☆『21世紀の資本』(トマ・ピケティ著、山形浩生・他訳、みすず書房刊)


『21世紀の資本』
  • トマ・ピケティ(著)
  • 山形浩生・他(訳)
  • みすず書房刊

  1. 700ページはいろいろな意味で重過ぎる。多分、読み解けないだろう。要約版とか解説本がが出ないかな。



グローバル資本課税

格差の理由:資本の格差。

Property Tax

資本・資産課税。



☆☆

確かに、金が金を作る仕組みが世界中に有る。金に操られた人がそういう仕組みを作るのだ。
世襲資本主義。
世襲は出来ないが金は使いたい官僚はこの本に飛びつくだろうな。

7 days

30 days

365 days