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☆『資本主義の終焉と歴史の危機』


『資本主義の終焉と歴史の危機』
  1. トマ・ピケティと同じ視点か別の視点か分からないが、似たような領域の問題のようだ。
  2. トマ・ピケティは金融資産の増殖率は労働生産性を上回るというもの。歴史的(長期的)データを解析して得た結論。富の再配分の仕組みを国際的な枠組みでやる必要があることを訴えている。
  3. 過去に関係なく金持ちの上位者が資産の大半を保有するのは統計的には当然の結果だが、その集中度が徐々に極端化しているという統計の現実もある。集中した富は自己保全のためにベストな環境(タックスヘイブン)へ逃げ出す現実もある。
  4. 水野和夫の主張は本を読んだ分けではないからよく分からないが、驚くばかりの低金利社会は資本主義の自己否定ということらしい。富の集中の現実から弾き飛ばされる人が多数派になる。正社員になれない不安定な収入の人は更に増えると、資本主義体制を支持する人も減るだろう。資本主義の終焉は時間の問題ということだ。かな?
  • 金持ちが偉いのではない。金が偉いのだ。金が力を発揮するレベルはトップ10%レベル。誰もがトップ10%に入ろうと必死になるが、トップ10%の大半は指定席・予約席と分かっていても数少ない当日券を求めて。成り上がりといわれようが席に座ることが大事だ。
  • 10%がやがて1%になり、遂には王様と乞食の国になる。そうなると昔話に出てきた革命ですね。自由と平等を求めて。今までも自由と平等だった筈なのにどういうことだろう?。

  1. 努力した人は努力に応じて報われる。⇒これはOKですか?
  2. 能力のある人は能力に応じて報われる。⇒これはOKですか?
  3. 富を有するものは富に応じて報われる。⇒これはOKですか?
  • 富、成果、報酬の配分における正義は何か?。損失、賠償の分担における正義は何か?。「法」は散々検討を尽くしてきた筈だが、正義といえども時代の子なんだろうか。


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